2006年05月23日

「通勤電車で寝てはいけない!」か?!

4837921906通勤電車で寝てはいけない!―通勤電車と成功の不思議な法則
久恒 啓一
三笠書房 2006-05

by G-Tools

 なかなか過激なタイトルです。しかしこれは朝の時間活用を電車の中で行うというコンセプトを全面に押し出すためのショック療法的なタイトルの付け方であって、内容はオーソドックスな時間の使い方・自己啓発・成功哲学の本であります。

 
 著者は30歳になるまでの間、時間に追われ、満足に本も読まず、自分を高める習慣もなく、従って、周囲からの評価も高くないということに気づき、愕然としたそうです。
“気がつけば時間が「消えていた」二十代” と書かれています。

 
 そこで一念発起、「朝、仕事が始まるまでの時間」を使うしかないと考え、始発で座れる駅を最寄とする地に引っ越し、朝の通勤時間を利用することにしたのである。
 朝5時に起き、6時台の始発に座って会社に着くまでの1時間半を読書したり1日の計画を練ったりして人生を見直した結果が、その後の氏の活躍の源泉です。

 
   http://www.hisatune.net/  ←久恒氏のサイト

 場当たり的な人生でうまくいけばいいが、人生それほど甘くはない。
 そのような毎日を過ごしている人は、「アリとキリギリス」のキリギリスと同じである。キリギリス・タイプの人間は、若いうちは陽気に楽しい毎日を過ごすことができるが、その生活にはいつか終止符が打たれる日がやってくる。
 そのとき、気がついたのでは、もう手遅れなのだ。
 自分に蓄えが何ひとつなかったというのはあまりにも惨めすぎる。


 当たり前だが、現在は過去の結果であり、未来はいまの自分自身の結果である。つまり、未来はいまの自分次第でいくらでも変わっていくということだ。


    
 基本は朝の時間活用の本ですから、早起きに関する記述も多く見られます。

 
「早起きは「前向きな自分」をつくる一番の方法」
「早起きは三割の得」
「朝の一時間は夜の三時間に相当する」
「夜型生活は朝型に比べて、身体的にも精神的にも疲れやすいのは間違いない。」

 
 また、時間活用の方法としては、「先手必勝」を基本パターンとしています。
 時間に追われるのではなく、先手を取って時間を制せよということです。

 
「始業前で、八割決まる」
「始業前「一時間」の驚くべき効用」

 
 さらに、生きるために必要な生理的時間を除いた1日の持ち時間を
  5時〜9時
  9時〜17時
  17時〜21時
に分け、人生を豊かにするためには自由度の高い5時〜9時を有効活用するべし、と説く。

 
 また、1週間単位では、日曜の夜に明日から始まる1週間の計画を立てることを勧めている。

 
 以上見たように、タイトルは過激ですが、内容は至って正統的で本格的な早起き・朝時間活用・時間管理・自己啓発・成功哲学の本であります。

 
 さて本書が生まれたきっかけは、著者が旧知の編集者数人と打ち合わせ中に
「通勤電車の使い方で一生が決まる」
と言ったところ、話が盛り上がってプロジェクトが始まったということだということです。
 もし平凡に
「朝の時間の使い方で一生が決まる」
と言っただけでは本書は生まれなかったかもしれない。
 このように、早起き・早朝時間の活用を説く本は今まで多く出てきたが、本書は
「通勤電車で寝てはいけない!」
というキャッチフレーズを前面に出したことが面白い。

 月曜日の朝から通勤電車で居眠りをしている若い人を見かけることがある。その時、つい大声で「喝!」といってやりたくなる。そういう姿へ警鐘を鳴らす意味も込めて、最終的に『通勤電車で寝てはいけない!』という少々衝撃的なタイトルで出すことに落ち着いた。

 ただ、時間活用の本としては、通勤時の電車の中の活用を説いた本は今までにも多くあります。
 例えば、今すっと思い出せるところで、竹内均さんや和田秀樹さんが書いていました。
 また、どなたかは忘れましたが、通勤時の電車の中で本の原稿を書き、校正刷りの校正までして、電車の中で1冊の本を完成させた、というエピソードを読んだことがあります。
 このように早く起きて座席を確保して電車の中を活用する、という方法は、時間活用法としては良く知られたことであります。
 ただ、本書が目新しいのはやはり
『通勤電車で寝てはいけない!』
と言い切ったことです。同じ現象を見ても、切り取り方によって大きな違いが出る例である。重ね重ね、うまいタイトルだと思います。

 
 また、通勤電車に関するタイトルで印象的な本としては、過去にこんなのもありました。

 
   ★電車ですぐ座る男はインポになる―不能男、無能男、痴脳男の見抜き方

  
 当時からこんなタイトルに弱かった私は早速購入して読んでみました。
 著者の大島清さんは、能力開発・自己啓発に関する著書を多く出されている方ですが、性という観点で切り込んでいく本も多いのです。
 上記の本も、能力開発というより、性能力開発というか、男としての能力は精力で測ることができる、ということで、精力を向上させるという観点で書かれた本だったように思います。

 
   ★男の器量は『H(エッチ)な脳』で決まる―大脳生理学が教える なぜ助平な人間ほど大きな仕事ができるのか
  ↑同じ著書の同じテーマの本。

 
 また、同じ著者による姉妹編として、
   ★朝から眠る女はブスになる―大脳生理学が明かす"いい女"になる方法
というのもありました。

 
 朝から電車で座って居眠りするようなタイプの私なんか、どうなるのでしょうか?

 
 ただ、

 
通勤電車で寝てはいけないかどうか 

 
という命題については、人それぞれではないかと思われます。

 
 例えば、通勤電車で文字を読めば目に悪いという説もあります。確かに、目には悪そうです。
 また、電車の中は体に悪いという説もあります。高圧電線の下で高速で走ってるのだから、確かに悪そうです。敏感な人なら酔うかもしれません。
 さらに、金属製の密室の中、携帯電話が多数入っているのだから、電磁波が飛び交っているでしょう。どんな影響があるかもしれません。
 だから、悪い環境である電車の中では無理に何かをやろうとはせずに、睡眠時間の補充に充てるという選択もありだと思います。

 
 睡眠開発計画としては今までも何度も述べてきていますが、睡眠不足は最も心身にこたえる悪条件だと思います。睡眠不足ならば
『通勤電車で寝てはいけない!』
なんてやせ我慢はせずに、睡眠の補充に充てるべきです。
 電車で寝てスッキリしたところで、喫茶店で勉強するとか、早めに会社に入って逆残業をするというのもいいと思います。

 
 どの時間を有効活用するかは人によって違うでしょう。
 久恒氏にとってはそれが通勤電車の中であったということです。

 
 ということで、通勤電車の中をどう使うかは各人の判断によると思いますが、本書はそれ以外の部分でも、早起き・朝時間活用・時間管理・自己啓発・成功哲学の本としては十分読むべき内容のある書であります。

   
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