できる人は眠りが違う!
(2004.03.05 Fri)

できる人は眠りが違う!―人生を成功させる画期的「24時間革命」
●弥生五日(金) 啓蟄
○○○
睡眠開発計画
Sleep Development Project
睡眠は人生における無尽蔵の資源。
惰眠をむさぼらず、高い意識を持って睡眠をより良いものに開発していく
「睡眠開発計画」。
この計画に参加する者をsleepdeveloper(睡眠開発者)という。
一緒に睡眠を開発していきましょう。
○○○
近鉄電車では、名古屋から大阪まで2時間かかるそうで、
「睡眠サイクルは90分」というPRを行っているそうです。
新幹線より安いし、丁度1サイクル眠ってリフレッシュしよう、という意図のよ
うです。
時間の単位として睡眠サイクル90分で考える方法は、面白い視点ではないでし
ょうか。
そういえば、大学の講義も90分。
●◎○ できる人は眠りが違う!
睡眠を変えて人生を変えよう! ○◎●
以前メルマガ第−18号で、『3時間熟眠術』を取り上げました。
https://sfclub.seesaa.net/article/472965782.html
この本、よく売れているようです。
この本と同じ時期に『できる人は眠りが違う!』は発売されています。
こちらの方は、ページに小さな字が詰まっていて一見とっつきが悪いのですが、
内容的には充実しているので、睡眠の開発・向上を志すsleepdeveloperには一読
をお勧めします。
(アマゾンのカスタマーレビューは辛口ですが……)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872901703/nijusseikisfc-22
筆者が豪華です。まず、足利工業大学付属睡眠科学センター代表で、日本睡眠学
会理事の小林敏孝教授。睡眠研究が専門で、「眠り博士」と呼ばれております。
もう一人が、経済産業省での激務をこなしながら仕事を離れた場でも各種の勉強
会を開いて活躍しておられる小石雄一さんです。
氏は『特命リサーチ』で短時間の睡眠でも活躍しているショート・スリーパーと
して紹介されたそうですが、残念ながら私はそれを見ていません。
小石さんといえば、『週末の達人』『朝の達人』『本を書こうよ!』という著書
があり、私もそれに影響されたものです。
小石さんのHP。リンクフリーだそうです。朝の達人コーナーもあります。
http://homepage2.nifty.com/weekendmaster/
本の構成としては、最初に小石さんが
「ショート・スリーパー成功術」
として、睡眠を軸とした人生設計について書かれています。
この章についてはアマゾンの書評で辛口評価をもらっていましたが、私個人とし
ては楽しめました。
さすが「週末の達人」を書かれただけあって、人生設計がうまい。
これだけ人生を楽しんでいるからこそ、眠っているヒマがないのでしょう。
もちろん、仕事や社外での交流をやった上でのレジャーの充実ですから。
一つの目標像として一読するのも、自分自身の人生設計を立てる上でも勉強にな
ります。
残る2章は、“眠り博士”DR.コバヤシが睡眠について解説されておられます。
これもまた、アマゾンの書評では「ありきたり」「目新しいものはない」と辛口
評価でした。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872901703/nijusseikisfc-22
確かに、睡眠の知識という点でいえば、ある程度の基本的な知識はどの本を見て
も同じところがあります。
類書の中でどれだけ独自性を出せるかということが、睡眠に限らずどのテーマに
関しても言えるでしょう。
本書では、
「精神状態を前向きにすることで睡眠時間を短くできる」
という点を押し出したところが面白い、と思いました。
>前向きな状態を継続していけば、覚醒の質を高めることによって睡眠の質も高ま
り、それによってまた覚醒の質も高くなっていくという現象が起こってきます。/
>ですから、睡眠の質が悪い、しっかりと眠れないと悩んでいる人ほど、どこかで
ライフ・スタイルを変えて好循環をつくることが必要になってくるのです。/
そして、ショート・スリーパーとなる条件を挙げておられます。
>本当のショート・スリーパーとは、ただ睡眠時間が短い人ではありません。覚醒
の質が良く、ストレスをためない、ONとOFFの切り替えができる人であり、仕
事でもそれ以外でも良い結果を出している人なのです。その結果として睡眠の質も
高くなり、睡眠時間が短くてもやっていけるのです。/
事情があって短い睡眠時間を余儀なくされたり、根性で短時間睡眠に挑戦する方
もおられる方は、この辺に注意して下さい。
>睡眠時間の問題とは、つまるところ精神状態がどのような状態かということに関
わってきます。精神状態があまり良くない、人間関係もうまくいっていないという
ような人が、睡眠時間を短くしようとすれば、さらに深みにはまっていくと思いま
す。/
本メルマガの最後の「睡眠開発計画の目標」の5番目の項目にも関する指摘です。
そうです。睡眠開発計画では、睡眠だけ考えるのではなく、生活全般を考えて睡
眠や人生の開発・向上を目指していきましょう。
では、精神状態があまり良くない場合はどうするのか。
とりあえず、生活を規則正しく朝型にして睡眠を必要量取ることから始めてはど
うでしょうか。
(参考:早起き心身医学研究所 http://www.jah.ne.jp/~hayaoki/ )
良い睡眠はまず良い日常生活から。睡眠不足では良い日常生活を送ることはでき
ません。
日常生活を充実させて生きがいを持つことが良い睡眠を取ることにつながります。
その意味で、小石さんの日常について一読するのは勉強になるのです。
私の高校・浪人・大学時代を思い起こせば、やるべきこと・やりたいことばかり
気になって気ばかりあせって、精神状態も重苦しくて、短時間睡眠に挑戦し続けて
失敗し続けるという、居眠りばかりの不良債権生活でした。
しかし、授業をとるならこの小林先生でしょう。
眠いのを我慢して講義を聞いていても頭に入らない、と
「眠くてしようがなかったら五分くらい机に突っ伏して寝なさい。そして頭をスッ
キリさせてから授業を聞きなさい」
と学生に言っているそうです。
これと対照的に、絶対に居眠りは許さない、という方針もあり得ます。
詳細は忘れましたが以前、こんな実験のことを聞いたことがあります。
恐怖を味わわせてスパルタ的に教えるのとリラックスさせて教えたのを比べた実
験です。
実験直後にはスパルタ式が良く覚えていたそうですが、時間が経ってから調べる
と、リラックス式の方が成績がよかった。
つまり、長期的には無理せず伸び伸びやった方がいいのだという結論です。
講師としては居眠りされるのはプライドが許さないだろうし、師の前で居眠りす
るのは失礼なことなのでしょうが……。
他、起床直後にマラソンなど激しい運動をするのは疲れるだけであまり良くない、
とか、体温と覚醒・睡眠の関係とか、長期休暇を利用して体調や睡眠リズムを整え
ようとか、なかなか面白いことが書かれております。
「うたた寝は奨励しなければいけません。とくに午後のうたた寝は奨励すべきだと
思います。」
という持論を展開された小林先生。
>仕事中のうたた寝を叱るよりも、仕事の質を上げるために休んでいるのだと解釈
するようにして欲しいものです。会社として、社会として、こうしたうたた寝を認
めていくようにしないといけません。そして、日本的な「うたた寝の文化」をつく
りあげるようにしたいものです。/
と、日本的うたた寝の文化を提唱されておられます。
私もこの運動に賛同したいですね。
硬直化した日本の政治・経済。ここらで一つ、うたた寝をして発想を軟らかくし
てから改めて取り組んでみませんか。
□1)睡眠時間(帯)は人それぞれ。自分に合った時間(帯)を選ぶ。
決して無理はしない。
□2)睡眠前に目標を潜在意識にインプットする。
□3)夢の記録をつけ、潜在意識と対話する。
□4)目が覚めれば、すぐに起き上がる。惰眠をむさぼらない。
□5)眠り方の改善は、生き方の改善から。生活と睡眠の質の向上を心がける。
sleepdeveloperとなり、睡眠を開発していこう。
では、夢の開発を。夢の実現を。

できる人は眠りが違う!―人生を成功させる画期的「24時間革命」 - 敏孝, 小林, 雄一, 小石
★ミ ★ミ ★ミ



↑日本にブログ文化を!ブログランキング にほんブログ村
に参加しています。クリックよろしくお願いします。
★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ ★ミ
☆SFを考え、過去を考え、未来を考える
20世紀少年少女SFクラブ
SF KidなWeblog
少年少女・ネタバレsalono(ネタバレ注意!)
☆相互紹介
OLDIES 三丁目のブログ
万年週末占い研究青年の覚え書き
超早起きのすすめ:『「朝(ビフォア9)」の達人』小石雄一
https://sfclub.seesaa.net/article/492812451.html
↑TB代わりのコメントです。
二足の草鞋作家デビューへの道【本を書こうよ!】
https://diletanto.hateblo.jp/entry/2022/10/31/200657
↑TB代わりのコメントです。